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2016年4月 7日 (木)

徳島からフェリーで帰阪

4月3日(日)

 

Tokushima13泊もの出張を無事終えて、晴れて自由の身となった徳島の朝。大阪へ帰る前にどこか寄ろうかと考えたけれど、香川のうどんや愛媛の道後温泉、高知の桂浜など一点突破型の観光地が思い浮かばない。ホテルでもらった地図を眺め、何となく見晴らしがよさそうな「徳島県文化の森総合公園」まで行ってみることにした。

 

Tokushima2ホテル前からバスで20分ほど揺られ、小高い丘というより山のふもとに着いた。博物館、美術館、図書館が合体した大きく立派な建物が目の前にそびえ立ち、後方にはさらに山。1990年に置県100年を記念して建てられたそうであるが、中に入ると宮殿か何かと見まごうほど立派な作りに恐れおののき、迷路のような階段を上っていった2階にある博物館に入る。大きなパネルをはじめ模型他実物展示も充実しているが、戦国時代に名将がいたわけでも、幕末に志士が闊歩したわけでもない土地なので全体的に地味で、かつ説明書きのほとんどが吉野川流域での出来事。南部は何もない田舎だったんだろうなぁとか考えていると、サンゴが咲き乱れ亀が飛ぶ(!)海底を表現した大ジオラマ(水は入っていない)があらわれ、その力の入れようから黒潮の恩恵を受けた豊かな海アピールがひしひしと伝わってきた。

 

Tokushima4建物の裏手には山頂への階段と水路が延々と伸びている。オブジェだと思いたかったが、ちゃんとした通路と言われれば登らないわけにはいかない。思った以上に急で息を切らしながらのぼり、さらに山の中腹をうねるように作られた道路を歩くと頂上部が広場になっていた。冒険広場という遊具にはしゃぐ子供たち、芝生で管楽器の演奏会をしている大学生、レジャーシートを広げくつろぐ高齢者…それらすべてに桜の花びらがちらちらと降り注ぎ歓迎の意を示している。皆一様にどこかほっとした雰囲気に見受けられ、私もしばし座り込む。一年にわずかしか無い桜の花を家族と一緒に見られない事はつらいが、きっと遠い千葉の地で同じように一面のピンク色を見上げているだろうかと想像して公園を後にした。

 

Tokushima5徳島駅へ戻り、再び路線バスでフェリーターミナルへ向かう。本州と四国に橋が架けられてからもう四半世紀は経っているが、和歌山と徳島の間には海路がまだ残されている。南海フェリーと南海電車の割引切符はなんと2,000円!JRバスの約半値で大阪(難波)まで行くことができ、今回のような時間のある旅にはうってつけである。フェリーターミナルに着くと大きな船と小さな建物がお出迎え。入ってすぐ正面が切符売り場で隣に売店と食堂。切符を買ったら2階へあがってそのままデッキを渡り船内へと効率的な移動。グリーン席を除き全て自由席で、テーブル席、じゅうたん桟敷、椅子席にコンセント付きのオフィス席、さらには甲板のベンチも選び放題。車で来ている人が大半のようで船内はなかなかの盛況。特にじゅうたん席は早々に雰囲気ができあがっており入りづらい。テーブル席でお弁当を食べ、椅子席でたびたび途切れるテレビをみたり備え付けの漫画を読んだりちょっと風に当たりに外にでたり…中をうろうろできるのは鉄道や飛行機に無い魅力で、2時間はあっという間に過ぎてしまった。

 

和歌山港はターミナルと駅が直結しており、雨の日でも濡れないで電車に乗れる。和歌山市駅でサザンの自由席に乗り換えて一眠りしていたらあっさり新今宮。さぁ、明日からまた日常生活だ。

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